青井神社(あおいじんじゃ)

ご由緒
文久2年(1862)の石燈籠には疱瘡神社と刻まれている。登り坂の「くさ神さん」と呼ばれている。その昔、小野小町が宮中で歌会があった時、全国からたくさんの歌人たちが集まったが、だれも小町に勝つものはなかった。紀州から出て来た某は小町に負けたのを残念に思い、朝廷にざん言して、小町を宮中から追い出してしまった。小町は途方にくれ、あちこち歩き回っている間に、瘡毒にかかり困っていると、ある夜の夢に翁があらわれ、「前世の悪因によって、そのようになったのである。奈良から一里(4キロメートル)離れた所に疱瘡(ほうそう)神をまつる神社がある。そこへ詣り、一心に拝むがよい。」と告げた。小町は二十一日間、行水して祈願すると、満願の日に瘡毒は治った。「はるさめは今ひと時にはれてゆく ここにぬぎおくおのがみのかさ」の歌を残して、伊勢に去ったという。
住所
630-8422
奈良県奈良市横井2-299
御祭神
大穴牟遅命(おおなむぢのみこと)、少名毘古那命(すくなひこなのみこと)、衣通姫命(そとおりひめのみこと)
電話番号
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営業時間
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標高
69m
社格
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系列
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