雄山神社 前立社壇(おやまじんじゃ まえだてしゃだん)

ご由緒
前立社壇は、平安初期に建てられた立山寺(岩峅寺)を前身とする神仏習合の施設。岩峅寺における立山信仰の拠点であった。開祖佐伯有頼が、立山権現の化身である白鷹の泊まった白鷹の断崖の正面に位置し、この地より立山開山の伝説が始まった。 武将や公家からの信仰も篤く古来より「立山権現」への献上品はこちらに奉納された。立山に入山する者の身の穢れや罪を湯立ての神事にて祓い、道中の無事を祈願した。 現在も周辺には宿坊や旧登山道、石仏などが点在する。 宿坊には立山曼陀羅が現在でも残されており、全国の門徒に立山信仰を広めた。脇を日本一の暴れ川と称される常願寺川が流れ、たびたび水害をもたらした事から、現存の規模になっているが、この施設から流されたものが、御神体になって作られた神社が、下流地域にいくつもあることから、昔は今よりも大規模な施設であったと推測される。佐伯有頼が建立した当時の建物はすでに古文書の中にしか無く、現在残っているものは源頼朝が修復・再建し、足利義材が修復したものが受け継がれている。その為か神社の建物に菊の紋章が入っていない珍しい神社でもある。
住所
930-1368
富山県中新川郡立山町岩峅寺1番地
御祭神
天手力雄神(あめのたぢからおのかみ)、伊邪那岐神(いざなぎのかみ)
電話番号
076-483-1148
営業時間
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標高
183m
社格
式内小社・越中国一宮、国幣小社、別表神社
系列
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公式ページ